教派を超えた祈りの運動です
アシュラムはキリスト教超教派の集まりですので、カトリックの方も、プロテスタント教会の方も、無教会の方もいらしています。未信者の方も歓迎です。条件はただ一つ、「イエスは主なり」と信じ、告白することです。これに何一つ足すことも、引くこともありません。
スタンレー・ジョーンズ博士とガンジーの出会い
アシュラム運動とはアメリカメソジスト教会の宣教師であったE・スタンレー・ジョーンズ博士によって紹介されました。キリスト教超教派の聖書に聴き、祈る霊性運動です。スタンレー博士はインドでの宣教中、インド独立運動の父マハトマガンジーと出会い、親交を結びました。そして、彼らの持つ霊性に感銘を受け、自らも「イエスキリストを唯一の師とする」クリスチャンアシュラムをはじめました。日本でも1955年に初めて開催され、以降日本クリスチャンアシュラム連盟と私たちアシュラムセンターとによって続けられてきています。
ちいろば牧師とアシュラム
三浦綾子の「ちいろば先生物語」で広く知られる榎本保郎牧師によって普及活動が行われました。日本、台湾、アメリカ、ブラジルなどにも普及したのです。 アシュラム運動が日本に紹介され、60年の月日が過ぎ、近江八幡のアシュラムセンターも、1975年の設立から40年を迎えます。そういう意味において、ディボーション運動(信仰)の先駆者的存在であったと自負するものです。しかし「われらはアシュラムこそその道であるとか、最善の道であるとは言わない。これは最善の道への道であるとだけ言う。イエスキリストだけが道である。」(スタンレー・ジョーンズ著「アシュラムとは何か」より)という言葉通り、これからもただ主イエス・キリストの道へつながる道として歩みたいと願っております。
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毎朝15分間の祈りの習慣と聖書を通して聴く神のみ言葉
アシュラム運動は祈りの生活運動です。一日の始まりを「奥まった自分の部屋に入って戸を閉め、隠れたところにおられるあなたの父に祈る」(マタイ6:6)と聖書にあるように朝の静寂の中で心静かに神と言葉を交わすように祈るとき、心で聴く神のみ言葉により導きがあるのです。同時にそれは決して個人の信仰の問題だけでなく、教会の真の姿であるコイノニア(交わり:スタンレー博士はそれを、「霊交」と呼んでいます)を実現します。日々忙しさに追われる人にこそ必要なこころのリトリートタイムです。
今日多くのデェボーション(献身)運動を推進するグループ、また教会での交わりを企画する団体などがあります。アシュラム運動も、そういう意味ではその一つということができるでしょう。
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